2017.10.05 Thursday

リッピング用ドライブケースRP-EC5-U3AIを試す(終)

 

前回までのまとめから。

 

・おすすめドライブはPIONEER BDR-S09J-X、コストパフォーマンスならLG GH24NSD1

・カスタマイズや周辺機器などを取り入れることでリッピングのクオリティを上げることが可能

 

そこで今回はもう少し手を加えてみます。

基板上のUSBコネクターを交換し、ファンを取り除いてみました。

 

USBコネクターは先日販売を開始したUSB-029H2-RPに使われている産業用のものです。

強く篏合するのでとても気に入り、AメスBメスともにたくさん仕入れました。

作業なさった経験のある方はお分かりかもしれませんが、基板のベタが多くコネクターの交換は少々骨の折れる作業です。

USB3.0は縦長のポートですから少し上が余りますが、これでケーブルをガッチリホールドしてくれます。

 

ファンを外すのは少々ためらいましたが、連続してリッピングしても筐体が熱くなることもありませんでしたので、撤去してみました。リッピングせずにアイドル状態で24時間放置してみたところ、全く問題ありません。

 

そこで検証開始です。

Ray Obiedo ‎– Zulaya  / 1995 Windham Hill Records ‎– WHCD 11162

track:2 Castille

 

このソースを前回の(7)の状態と比較です。

(7)UOC2(0.3m×2)+ ALC-X1 + SE2-BP + USB-029H2-RP + MATRIX X-Hi USB3.0 + クロック換装

 

僅かながら雑味が取れたような・・・。う〜んという感じです。

そこで電源ライン(12V/5V)にDCラインコンディショナーと同じような回路を入れてみると・・・

これで確かな変化を感じられるようになりました。

色味が増すといいますか、よりクッキリ実在感が増す傾向です。

 

とあるレーベルさまのご協力でジャズのマスター音源(スタジオで使われているデータなので今回は特別にです)を入手していたのですが、市販されている同じ音源のCDを同様にリッピングして比較試聴しても同列にあって違和感を感じることもありませんし、もうこれで充分だなと思いました。

そもそもマスターをこちら側で処理する際の問題がありますから、比較結果の信憑性は低いのですが・・・。

快くお引き受けいただいたレーベルさまには改めてお礼申し上げます。

 

 

さて、ここから更に

 

ローノイズで大容量のリニア電源を・・・

ファンが付いていた部分の鉄板を・・・

USB基板を囲うように銅板で・・・

内部配線を○○に・・・

 

など良くなる可能性を秘めたネタは尽きませんが個人的にはこれで満足してしまいましたし、これ以上コアなネタになると収集がつかなくなりますのでこの企画はここで一旦締めようかと思います。

 

再生にしろリッピングにしろノイズ対策(振動対策)は総力戦であり、ここだけやっていればいい結果が出るといった簡単なことではないのだなと改めて認識させられた企画でした。

 

2017.09.28 Thursday

メモリスロットに取りつけるノイズフィルタを試す

 

前回ご紹介したメモリスロット用フィルタを試します。

 

試したのはDDR3タイプの「AXF-74ULTRA」。通電すると青色のLEDが点灯します。

 

試したマザーはASUS P8B75M、メモリはデュアルチャネルで本製品は50時間ほど通電させています。

試聴に使用したのは次の二曲です。

 

Mariano Torcuato - Paradise Station  / 1994 Windham Hill Records B000008I4T

track:1 A Train To Uberaba (Um Trem P'ra Uberaba)

 

James Newton Howard - James Newton Howard & Friends / 1983 Sheffield Lab, Inc.

track:3 She

 

改善レベルは決して大きいとはいえませんが、いずれのソースもS/N比が向上しているのがよくわかります。

PCの不要プロセスを削除していったり負荷を抑えたりしていったときの効果に似ていて、音場が透き通ったかのように見通しが改善されています。装着によるデメリットは特に感じませんでした。

取付けは簡単ですし、5,000円(税別)という価格から見ればコストパフォーマンスは良い方だと思います。

 

こちらの「AXF-74ULTRA(DDR3)」はDDR4タイプの「AXF-75」と共に弊社オンラインショップにて本日より販売を開始いたしております。

 

AXF-74ULTRA

http://www.shop-jspcaudio.net/shopdetail/000000000094/

 

AXF-75

http://www.shop-jspcaudio.net/shopdetail/000000000095/

 

メモリスロット(DDR3、DDR4)に空きがある方、是非一度お試しになられてはいかがでしょうか。

 

2017.09.26 Tuesday

メモリスロットに取りつけるノイズフィルタ

 

9月中旬に発売となった「AXF-74ULTRA(DDR3)」を取り寄せてみました。

これはPCのメモリの空きスロットに取りつけることで、ATX電源やマザーボードが発するノイズを吸収しようという製品です(DDR3、DDR4に対応)。

基板上にNECトーキン社製のプロードライザが見えます。

 

 

これはありそうでなかった画期的なアイデアです。

効果があって音質的によければ早速取扱いを開始したいと思っていますが・・・

そろそろバーンインも終わりこなれて来ているかと思いますので、明後日あたりに詳細を書きたいと思います。

 

試聴の結果はこちら

2017.09.25 Monday

ATX電源用ブランクパネル+SSD用電源

 

前回の記事で製作したアルミ製のブランクパネルをPCに取り付けてみました。

今回はANTEC社のNSK2450という古いケースで、もともとは居間で使っていたものです。

スペース確保のためにミニタワーをやめて移植したわけですが、オーディオ用PCは拡張スロットが多いケースがいいと思います。

 

ビス4本で取付完了。

パネルはヘアライン仕上げで美しく取付けできました。

上の4PINジャックはpicoPSU用の12V入力、下のジャックはDC5V生成用にAC9Vを入力します。

 

picoPSUの入力に使用する電源は品質に定評のあるFSP社製で12.5A出力のものです。

オーディオ用途では忌み嫌われがちなスイッチング電源ですが、こういった用途においては私はありだと思っています。

 

コネクター形状はこのように4PINになっており、大電流に対応するようになっています。

picoPSUを使われるのであれば、しっかりと篏合でき安心して使えるこのタイプがおすすめです。

 

内側から。

新型のスイッチングハブにも使用している電源基板をセットし、SSD用に直接5Vを供給する仕様にしてみました。

AC9Vはサウンドハウス製のものを使用しています。

 

早速試聴してみます。これがなかなかいい結果でスケール感が向上しています。

何よりスペースが無駄にならないのがいいですね。

 

電源基板をSSD用にもう少しカスタムすれば以下のように商品化もできそうです。

 

ATX電源用ブランクパネル

(オプション)

・FSP社ACアダプター(パネル側接続ケーブル付き)

・SSD用電源キット

・picoPSU用ラインコンディショナー

 

ご興味がおありの方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

2017.09.20 Wednesday

リッピング用ドライブケースRP-EC5-U3AIを試す(3)

 

今回はリッピングの品質を改善できるのかどうかを検証してみました。

環境は以下のとおりです。

 

 -ハードウェア-

 マザーボード:ASUS P8B75M

 USBインターフェース:オンボード(USB2.0ポート)

 ドライブ:PIONEER BDR-S09J-X

 USBケーブル:JS PC Audio UOC2(50cm)

 電源ケーブル:付属品

 

 -ソフトウェア-

 PC:Windows10 Pro 64 / dbpoweramp

 ソース:Marion Meadows - The Cllected / 1999 BMG Entertainment B00000J6BK

 

今回はより分かりやすいものを選んでみました。1曲目のSouth Beachはこういうテストにはもってこいの曲です。

リッピング作業を始める前に、リッピングドライブとPCなどは最低でも作業の1時間前に電源を入れておくのがベターだと思われます(一連のテストではそのようにしています)。

 

 

(1)UOC2(0.5m)のみ

これだけ聴かされると特に何ら問題ないように思えますが・・。

 

(2)真鍮スパイクを装着

若干音の芯が強くなったかのような印象。

とても安価ですから改善の第一歩としておすすめです。

変化レベル★☆☆☆☆

 

(3)ALC-X1(ACラインコンディショナー)をプラス

UOC2(0.5m)+ ALC-X1

全域でメリハリがつき、伸びやかで輪郭がしっかりしてきます。

アイソレーショントランスなどを併用すると更に良い結果になるかもしれません。

変化レベル★★★☆☆

 

(4)SE2-BP(システムエンハンサー)をプラス

UOC2(0.5m)+ ALC-X1 + SE2-BP

S/N比の改善が認められ、コントラストが増しました。

他の仮想アースでも似たような効果が得られるかと思います。

変化レベル★★☆☆☆

 

(5)USB-029H2-RP(USBアイソレーター)をプラス

UOC2(0.3m×2)+ ALC-X1 + SE2-BP + USB-029H2-RP

うわずっていた部分が抑えられ、音に潤いが加わることでとても聴きやすくなります。

JCAT USBアイソレーターでも同様の効果が得られるかと思います。

今回の試聴で変化量が最も大きかったのはここでした。

変化レベル★★★★☆

 

(6)MATRIX X-Hi USB3.0カード経由にする

UOC2(0.3m×2)+ ALC-X1 + SE2-BP + USB-029H2-RP + MATRIX X-Hi USB3.0

音の骨格がそろい、より音離れが良くなりました。

JCAT USBカードFEMTOルネサスのチップを使用したUSB3.0ボードなどでも同様の効果が得られるかと思います。

変化レベル★★★☆☆

 

(7)RP-EC5-U3AIのクロックを換装する

UOC2(0.3m×2)+ ALC-X1 + SE2-BP + USB-029H2-RP + MATRIX X-Hi USB3.0 + クロック換装

より滑らかで美しい余韻が生まれ、僅かに音場も広がりました。

ここまで色々やってきましたが変化はしっかり聴き取れます。

変化レベル★★★☆☆

 

(番外編)ディスクをマーカーで塗ってみる

試しにやってみました。大事なCDですので正に断腸の思いです。

音は・・・。塗り方が悪かったのかもしれませんが・・・。

あちこち汚れるわ、トレイに色移りするわでいい事はひとつもありませんでした。

無水アルコールで落とすことはできますが、これはお勧めできません。

 

 

それでは最後にPLEXTOR Premium2U/JPB(終息品・以下P2U)と比較してみます。

環境はUOC2(0.3m×2)+ ALC-X1 + SE2-BP + USB-029H2-RPです。

 

ここは気になる方も多いかもしれません。

 

結果としては (7)>(6)>P2Uでした。

P2Uは張り出した中高域が印象的なのに対し、(7)は全域にわたってごく自然に目の前に展開されています。

前回感じたようにP2Uは少し硬質で音の骨格がやや不安定なイメージです。

 

それでは今回のまとめです。

・アクセサリーなどを使い環境を整えることで改善可能

・USBアイソレーターは効果が非常に高い

・クロックの高精度化は支配的

・CDに何かを塗るのは・・・

 

 

USBアイソレーター(USB-029H2-RP)は5Vのリニア電源などで電源を外部から供給することで更に音質は上がりますので、更にリッピングのクオリティを高めることができます。

以前の記事で申し上げたとおり USBアイソレーター(USB-029H2-R)は来月より取扱いを開始します。リッピングだけでなくPCやネットワークプレイヤーなどからDAC(DDC)などへの接続においても効果の高いアイテムです。

ご興味がおありの方、オンラインショップの準備が整うまで今しばらくお待ちくださいませ。

 

 

(関連記事)

リッピング用ドライブケースRP-EC5-U3AIを試す(1)

リッピング用ドライブケースRP-EC5-U3AIを試す(2)

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

今回の内容を振り返ると、環境さえ整えれば前回登場したLGのGH24NSD1でも充分だなと感じます。

コストパフォーマンスで選ぶならLG GH24NSD1、クオリティを求めるならばPIONEER BDR-S09J-Xといったところでしょうか。

 

この企画もいよいよ大詰めに近づいてまいりました。

最後はどういう締め方にすればいいのか迷っていますが、どうか最後までお付き合いくださいませ。

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