2017.09.20 Wednesday

リッピング用ドライブケースRP-EC5-U3AIを試す(3)

 

今回はリッピングの品質を改善できるのかどうかを検証してみました。

環境は以下のとおりです。

 

 -ハードウェア-

 マザーボード:ASUS P8B75M

 USBインターフェース:オンボード(USB2.0ポート)

 ドライブ:PIONEER BDR-S09J-X

 USBケーブル:JS PC Audio UOC2(50cm)

 電源ケーブル:付属品

 

 -ソフトウェア-

 PC:Windows10 Pro 64 / dbpoweramp

 ソース:Marion Meadows - The Cllected / 1999 BMG Entertainment B00000J6BK

 

今回はより分かりやすいものを選んでみました。1曲目のSouth Beachはこういうテストにはもってこいの曲です。

リッピング作業を始める前に、リッピングドライブとPCなどは最低でも作業の1時間前に電源を入れておくのがベターだと思われます(一連のテストではそのようにしています)。

 

 

(1)UOC2(0.5m)のみ

これだけ聴かされると特に何ら問題ないように思えますが・・。

 

(2)真鍮スパイクを装着

若干音の芯が強くなったかのような印象。

とても安価ですから改善の第一歩としておすすめです。

変化レベル★☆☆☆☆

 

(3)ALC-X1(ACラインコンディショナー)をプラス

UOC2(0.5m)+ ALC-X1

全域でメリハリがつき、伸びやかで輪郭がしっかりしてきます。

アイソレーショントランスなどを併用すると更に良い結果になるかもしれません。

変化レベル★★★☆☆

 

(4)SE2-BP(システムエンハンサー)をプラス

UOC2(0.5m)+ ALC-X1 + SE2-BP

S/N比の改善が認められ、コントラストが増しました。

他の仮想アースでも似たような効果が得られるかと思います。

変化レベル★★☆☆☆

 

(5)USB-029H2-RP(USBアイソレーター)をプラス

UOC2(0.3m×2)+ ALC-X1 + SE2-BP + USB-029H2-RP

うわずっていた部分が抑えられ、音に潤いが加わることでとても聴きやすくなります。

JCAT USBアイソレーターでも同様の効果が得られるかと思います。

今回の試聴で変化量が最も大きかったのはここでした。

変化レベル★★★★☆

 

(6)MATRIX X-Hi USB3.0カード経由にする

UOC2(0.3m×2)+ ALC-X1 + SE2-BP + USB-029H2-RP + MATRIX X-Hi USB3.0

音の骨格がそろい、より音離れが良くなりました。

JCAT USBカードFEMTOルネサスのチップを使用したUSB3.0ボードなどでも同様の効果が得られるかと思います。

変化レベル★★★☆☆

 

(7)RP-EC5-U3AIのクロックを換装する

UOC2(0.3m×2)+ ALC-X1 + SE2-BP + USB-029H2-RP + MATRIX X-Hi USB3.0 + クロック換装

より滑らかで美しい余韻が生まれ、僅かに音場も広がりました。

ここまで色々やってきましたが変化はしっかり聴き取れます。

変化レベル★★★☆☆

 

(番外編)ディスクをマーカーで塗ってみる

試しにやってみました。大事なCDですので正に断腸の思いです。

音は・・・。塗り方が悪かったのかもしれませんが・・・。

あちこち汚れるわ、トレイに色移りするわでいい事はひとつもありませんでした。

無水アルコールで落とすことはできますが、これはお勧めできません。

 

 

それでは最後にPLEXTOR Premium2U/JPB(終息品・以下P2U)と比較してみます。

環境はUOC2(0.3m×2)+ ALC-X1 + SE2-BP + USB-029H2-RPです。

 

ここは気になる方も多いかもしれません。

 

結果としては (7)>(6)>P2Uでした。

P2Uは張り出した中高域が印象的なのに対し、(7)は全域にわたってごく自然に目の前に展開されています。

前回感じたようにP2Uは少し硬質で音の骨格がやや不安定なイメージです。

 

それでは今回のまとめです。

・アクセサリーなどを使い環境を整えることで改善可能

・USBアイソレーターは効果が非常に高い

・クロックの高精度化は支配的

・CDに何かを塗るのは・・・

 

 

USBアイソレーター(USB-029H2-RP)は5Vのリニア電源などで電源を外部から供給することで更に音質は上がりますので、更にリッピングのクオリティを高めることができます。

以前の記事で申し上げたとおり USBアイソレーター(USB-029H2-R)は来月より取扱いを開始します。リッピングだけでなくPCやネットワークプレイヤーなどからDAC(DDC)などへの接続においても効果の高いアイテムです。

ご興味がおありの方、オンラインショップの準備が整うまで今しばらくお待ちくださいませ。

 

 

(関連記事)

リッピング用ドライブケースRP-EC5-U3AIを試す(1)

リッピング用ドライブケースRP-EC5-U3AIを試す(2)

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

今回の内容を振り返ると、環境さえ整えれば前回登場したLGのGH24NSD1でも充分だなと感じます。

コストパフォーマンスで選ぶならLG GH24NSD1、クオリティを求めるならばPIONEER BDR-S09J-Xといったところでしょうか。

 

この企画もいよいよ大詰めに近づいてまいりました。

最後はどういう締め方にすればいいのか迷っていますが、どうか最後までお付き合いくださいませ。

2017.09.19 Tuesday

リッピング用ドライブケースRP-EC5-U3AIを試す(2)

 

今回はRP-EC5-U3AIへ現在販売されているドライブを組み込み、テストしてみます。

 

PIONEER BDR-209BK2(‎¥7,611〜¥12,744)

 


ASUS DRW-24D5MT(‎¥2,018〜¥2,746)

 


LG GH24NSD1(¥1,914 〜 ¥2,180)

 


LITEON iHAS324-17/A(¥1,975〜¥3,480)

 


PIONEER BDR-S09J-X(¥27,914〜¥29,800)

※()内は実勢価格 2017年9月上旬のもの

 

 -ハードウェア-

 マザーボード:ASUS P8B75M

 USBケーブル:JS PC Audio UOC2(50cm)

 電源ケーブル:付属品

 

 -ソフトウェア-

 PC:Windows10 Pro 64 / dbpoweramp

 音楽CD:Azure - 天野清継 / 1991 Victor Entertainment VICJ-90

 

 

前もって書かせていただきますが、今回のテストは先に挙げたドライブの中で「どれが最も高音質と感じられるか」という相対評価であり、データの正確性や再現性を保証するものではありません。

試聴方法につきましては、試聴に参加しないスタッフがファイル名にランダムに番号を割り振り、試聴するという形式を3回以上行いました。

採点はシンプルに「解像度」「音場」「定位」の3つのチェック項目に絞りました。

 

その結果は・・・

 

1 PIONEER BDR-S09J-X

2 LG GH24NSD1

3 PIONEER BDR-209BK2

 

という順番でした。PIONEER BDR-S09J-Xはラトックシステム社も推奨しているドライブということも頷けます。

が、次点のLG GH24NSD1は実勢価格¥1,914 〜 ¥2,180と非常に安く、コストパフォーマンスは素晴らしいです。

聴き比べにはDELLの一般的なデスクトップPC、ASUSのノートパソコンなども入れましたが、これはランキング外でした。

 

さて、ここでPLEXTOR Premium2U/JPB(終息品)でリッピングしたデータと比較。

一聴すると、PIONEER BDR-S09J-Xよりも若干粒立ちが良く華やかに感じますが、悪く言えばどこか硬質。

RP-EC5-U3AIで聴いた系統のものとは少し異質に感じるところがあり、音質の優劣は付け難い結果となりました。

 

ファイルを見てみると、RP-EC5-U3AIでリッピングしたデータ(USB2.0)は56,742,848Byteであるのに対し、PLEXTOR Premium2U/JPBでリッピングしたデータは56,742,958Byte、デスクトップPCは56,742,390Byteと僅かにサイズが異なっていました。

インターフェースの違いでしょうか。ファイルサイズと音質に因果関係があるのかどうかはわかりません。
次回はリッピングクオリティの改善法について書いてみたいと思います。

 

(関連記事)

リッピング用ドライブケースRP-EC5-U3AIを試す(1)

2017.09.15 Friday

Singxer SU-1 X-MOS DDC カスタマイズ

 

今回カスタムのご依頼をいただいたのは、SingxerのSU-1 X-MOS DDCです。

ご相談いただいた当初は外部電源化をご検討なさってましたが、ローコストで簡単に行えるカスタムをご提案させていただきました。

 

カスタム前のSU-1です。

三端子レギュレーターを使ったシンプルなリニア電源です。

 

こちらがカスタム後。

Fidelix社のローノイズレギュレーターへ換装し、フィルムコンデンサを特性の良いものへ交換。

AC入力部分の電圧切り替えスイッチ(230V⇔115V)は撤去し、ナノ結晶コイル(ALC-X1のパーツ)を挿入しました。

平滑その他のPanasonic FCはそのままです。

 

動作確認をかねてチェックしたところノイズフロアがぐっと下がり、解像度が向上。

余っているスペースを生かしてパラにしたコンデンサやフィルタを取りつけてみるのも面白そうです。

シンプルながらとても効果的なカスタマイズでした。

 

余談ですが、Singxer SU-1にはアルミ+ゴムの足が使われていますが、オヤイデ電気の真鍮スパイク(ねじ式)に交換することができます。弊社にも在庫がございますので取りつけることもできます。

 

こちらのカスタマイズは弊社に到着後、2〜3営業日程度で出荷が可能です。

お気軽にお問い合わせくださいませ。

2017.09.14 Thursday

大阪出張(スイッチングハブ試聴)

 

先日オーディオライターの御田照久氏宅へHFS1000の後継となるモデルの試作機を持ち込み、試聴させていただきました。

ゲストとして、いつもお世話になっているWaonRecordsのオーナープロデューサ 小伏和宏氏においでいただきました。

 

御田氏のオーディオルームで弊社のスイッチングハブを試すのはこれで二回目。

 

まずはシステムのリファレンスとなっているNETGEAR GS108PEで聴かせていただきました。

このスイッチングハブは48Vで給電する仕様でPoEにも対応しており、様々な機能を備えたモデル。

これにノイズ対策、高品位な電源の導入、ポート設定などを施すことで、非常に情報量の多い現代的な音を実現しておられます。

 

次に弊社の試作機を接続いただきました。

試作機といいましてもほぼ製品版に近い仕様となっており、充分にエージングを済ませたものです。

 

このときのご感想は御田氏とWaon Recordsのfacebookページより転載させていただきます。

 

--

 

【御田氏】

JS PC Audioピュアオーディオ用ハブの試聴結果(1)

●JS PCオーディオの神宮社長のご依頼があり、ワオンレコードの小伏さんもお招きして我が家で新型ハブ(Gbit対応)の量産型プロトタイプの試聴を行いました。

●御存知の通り好調な売れ行きの中、ハブユニットのメーカーから予告なしのバージョンアップ通告があり前作「HFS1000」はやむなく販売終了となったわけです。
 その後、バージョンアップされた新型ハブユニット基板のチェックを行いつつ、よりオーディオに特化した性能・音質の追求を行った結果として、今回、『ピュアオーディオ用』と呼べる量産型プロトタイプが登場したわけです。

●一度に書くと大部になるので数回に分けますが、何が『ピュアオーディオ用』なのか、そのキモをまず項目に書き出してみましょう。
(1)LANに伝送するためのクロック(25MHz)に、オーディオグレードの高精度な水晶発振器を採用したこと。筆者の知る限りでは、市販製品ハブでこのような例はない。
(2)徹底した各種ノイズ対策を行い、聴感上もノイズフロアーの大幅な低下を実現したこと。
(3)大容量のリニア電源を搭載し、ハブユニット、クロック発振器の2系統の独立電源基板を用意したこと。
(4)シビアなタイミング管理を要するオーディオヴィジュアル信号は、他種のデータよりも高い優先度でルーティングして出力していくQoS機能をビルトインしていること。
(5)ノイズレベルを悪化させるハブユニットのステイタス表示LEDは点灯させないこと。
(6)上記(4)を始め当初から設定済みなので、電源ケーブルを差し込むだけの無設定で動作すること。

●我が家の現行ハブは、音質上の理由から48V電源で選んだネットギアのGS-108PEです。内外で各種ノイズ対策を施し、外付け電源はFSP48Vアダプタを採用し、Plitronアイソレーショントランスから給電、ポート優先度設定、という凝りに凝ったものです。特にFSP48Vは効きました。
 その情報量は高く、類機を寄せ付けなかったのですが、情報量が上がるにつれて少しあからさますぎるような面が目立ち始めていました。オーディオ的には好まれるかもしれませんが、長い時間音楽を聴くにはあからさまなのは難しいところがあります。

●新型機を一聴して、まず感じるのはワオンレコード小伏さんの「位相が揃った」という一言に要約される自然で大きく広い音場の佇まい、静けさとその中で立ち上がってくる、例えばピアノのタッチのニュアンスやあえかな声のゆらぎ、これはもう決まりです。

●これまで「オーディオ用」と銘打ったハブがあっても、実際の中身は「???」でしたが、これではじめてピュアオーディオ用と呼べるハブが登場いたしました。

 

<WaonRecords 小伏氏>

昨日、オーディオライターの御田照久さんのリスニングルームにお邪魔して、JS PC Audioが近々リリースするという、ピュアオーディオ向けスイッチングハブの新型を試聴させていただいた。

試聴した機械はプロトタイプではあったが、製品版と音質的にほぼ同じとのこと。

ネット環境で音が変わることはよく知っていて、編集室では、編集作業やディスクへの書き込み作業の際、WiFiも切るし、LANケーブルも編集機から引っこ抜いている。

とは言え、スイッチングハブでどのくらい音が変わるのかは見当もつかなかった。

まずは御田さんの標準システムで試聴。これとて吟味して選ばれた音の良いハブ(ネットギアのGS-108PE)が使われている。

そしてJS PC Audioの新型にLANケーブルを差し替える。このスイッチングハブ、何が違うのかというと、システムクロックにオーディオグレードの低雑音・超高精度(ppbだって!)の水晶発振器を載せている(他で聞いたことが無い!)。そしてその発振器用とシステム用とにそれぞれ別々のリニア電源から電源を供給。システム全体でも念入りにノイズ対策を施したというものだ。

ノイズを嫌って一切のインジケーターがないので、電源が来ているのか信号が来ているのかつないで音が出るまでわからない(電源のインジケーターは製品版ではオプションがあるらしい)。

で、音を出してみると、おー、音が出た途端に違いを感じるほど音質が違う。位相が揃って音像が安定し、中音域に充実感が出て音声全体の足が地についた感じだ。ノイズ対策も効いていて非常に静か。何より音楽が楽しく聞ける。良い意味でアナログっぽくなるが、くせはなく帯域バランスは極めてニュートラルだ。

ワオンレコードの「カンシオン」を聞いてみると、CD版でも収録時の距離感やダイナミックレンジを正直に表現するし、192kHz WAVE版だとさらに残響(天然100% 人工は一切無し)の消え入りまでがとてもきれいに表現される。今はLAN無しで仕事しているが、間もなくそうも言っていられなくなるのは明らかなので、これは一考に値する。

販売予定価格を聞いて驚いた。それなら僕にも買える。スタジオに導入しようという場合でも稟議書を回さなくて良いだろう。

同時に、接続するLANケーブルによっても音質がかなり変化することも確認できた。JS PC AudioのLANケーブルがやはりベターハーフのようだった。

 

--

 

HFS1000の後継となるモデルは『HFS1100』として9月下旬頃にリリースします。

※画像は試作段階のものです

 

主な特長は以下のとおりです。

 

・システムクロックに低位相雑音の高精度オシレーター(TCXO)を採用

・小型の超ローノイズ電源を採用(電源トランス容量は従来モデル比2倍)

・イーサネットIC、システムクロック用に電源を分離

・EMI対策による大幅なノイズ低減

・QoS機能による最適なオーディオ信号の伝送

 

予価は59,400円(税込)、オプションはHFS1000と共通となる予定です。

なお、弊社のNH10(初代製品・カスタム品等は除く)をお持ちのお客さまは、11,880円で下取りさせていただく予定です。

詳細につきましては、近日中にお知らせいたしますので今しばらくお待ちくださいませ。

2017.09.06 Wednesday

ATX電源ブランクパネルの試作

 

PCのファンレス電源化のためにpicoPSUを使う際、ATX電源を外すと大きな穴が開いてしまうのであまり見た目はよろしくありません。

ブランクパネルはいくつか市販されていますが、ガッチリしたものが望ましいということで、作ってみました。

 

3mm厚のアルミ材(A1050・純アルミニウム系)を使い、製作しました。

最大電流によって接続を変えられるよう、大きい穴は4PINのジャック、小さい穴はDCジャックを取りつけられるようにしています。

また、現在開発中のpicoPSU用の電源強化基板を取りつけられるよう、ビス穴を用意しています。

 

ニッチすぎて需要は見込めないと思いますが、近日中に詳細を公開させていただきます。

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